ロシア・アルハンゲリスクなどの北方地方には独特な絵柄が特徴の民芸品が数多くあります。
ここではそれら地方の代表的な塗り物、「メゼーニ塗り」「ペルモゴーリ塗り」「ボレツカヤ塗り」の民芸品などをご紹介します。
「メゼーニ塗り」は赤、黒がメインの色としてよく使われます。また絵柄としては「馬」や「川鳥」が描かれますが、これらは神聖な動物、また守護神の意味あいも込められていると言われます。また、幾何学模様の線ひとつにもすべて意味合いがあるそうです。
「ペルモゴーリ」や「ボレツカヤ」は不死鳥や花が主なデザインで使われます。これらはすべて「成功」や「健康」「幸せ」のシンボルとして描かれています。基本的には緑、茶色、オレンジ、黄色が最も多く使われる色で、見ているだけで元気や暖かさを与えてくれます。日照時間が短い寒い地方だからこそ、そこに根付く民芸には暖かな色合いが求められたのかもしれません。